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むし歯治療

とみなが歯科の治療方針の一つは、「患者様のかけがえのない歯 を大切にする」です。できるだけ歯を残す方法がないかを考えます。

例えば、見えている歯が全て虫歯にやられていたとしても 根の部分を残せないか?と考えます。

むし歯の痛みについて

神経の生きている歯について、なんらかの原因で象牙質が露出するとしみを感じることがあります。

なぜ冷たいものがしみるのか

冷たいもの、温かいもの、甘いものなどが象牙質を刺激し、象牙細管と呼ばれる細い管から歯の中にある神経(歯髄)に伝わり、痛みを感じます。

冷たいものがしみるだけであれば知覚過敏の可能性がありますが、見えないところでむし歯が広がっていることもあるので、歯医者さんに診てもらう方が良いでしょう。


むし歯の原因

むし歯菌(S.mutans)が糖や炭水化物を代謝した際に生じる酸が歯を溶かすことがむし歯の原因です。

歯の表面では食事をするたびにむし歯菌による 「脱灰(歯が溶けること)」と、唾液による 「再石灰化(溶けた歯が元に戻ること)」を繰り返しています。
むし歯菌の活動が強くなったり、唾液の作用が弱くなったりして、「脱灰」の方が優位に進むとだんだん歯に穴が開いていきます。これがむし歯です。


治療の際の痛みに対する配慮について

むし歯の治療の時は、むし歯菌に感染している部分を削って取る必要があります。小さなむし歯の場合は痛みは強くありませんが、大きなむし歯を削る時は、しみるような痛みを感じることが多いです。 一番大切な事は、患者さんに安心して頂き少しでもリラックスしてもらうことです。

「怖いなぁ、痛いのかなぁ」と不安に感じている状態では余計に痛みを感じやすく、麻酔も効きにくくなります。

まずは患者さんに十分な説明をして、不安な気持ちを少しでも減らしてもらうことが痛みへの配慮と考えています。そのうえで、必要があれば表面麻酔を使うこと、麻酔の注射を打つことを検討いたします。


どのタイミングで削るか、経過観察の考え方

むし歯を削るかどうかは、大変むつかしい問題です。歯1本だけでなく患者さんのお口の中全体や、ライフスタイル、今後の生活観が大きく関わることがあります。

小さなむし歯の場合 … 歯磨き指導などを行い経過観察をすることがあります。

中くらいのむし歯の場合 … 患者さんと相談しながら様々な要件を考えます。

歯の神経に近い大きなむし歯を見つけた場合 … 神経を守るためになるべく早めに治療介入を行います。

他にもむし歯がたくさんあり、むし歯が進みやすい患者さんと、他にはほとんどむし歯がなくあまり進行しない患者さんでは方針が変わります。定期検診にキチンと通える患者さんと、通えない患者さんでは治療方針が変わります。

また、前歯など目立つ場所に黒いむし歯が出来た場合、小さなむし歯でも見た目の改善を目的に削ることがあります。
むし歯を見つけた時に、削る必要があるのか、色々なことを踏まえて患者さんにとって最適な方法を選ぶようにしております。


C1~C4の解説とそれぞれの簡単な治療の流れ

C1:エナメル質がむし歯のために溶けて穴が開いている状態

象牙質までは進行していません。お口の中の状態をよく考え、削って詰める治療をするのか、経過観察をするのかを考えます。
むし歯を削る場合は、樹脂や金属で削った後を埋めます。経過観察をする場合は、歯磨きの指導をしたり、フッ素を塗ったりします。

C2:むし歯が象牙質まで達している状態

冷たいものや甘いものがしみてくることがあります。
ほとんどの場合が削って詰める治療をすることになります。 むし歯を削ったあとは樹脂や金属で削った後を埋めます。


C3:むし歯が歯髄(歯の神経)にまで達した状態

歯髄の炎症の状態によって、軽くしみる程度からずきずきとした激しい痛みまで、症状に幅があります。また、C3を放っておくと自然に歯髄が死んでしまい、ばい菌に感染していることがあります。

痛みの症状が出た場合は、麻酔をして歯髄を取り除く必要があります。歯髄を取り除いて症状が治まれば、詰め物やカブセをして歯の機能や見た目を取り戻すよう治療します。


C4:歯の根っこまでばい菌が入り込み、強い感染を起こしている状態

カブセなどの治療を行っても、ものを咬めるようにはならないため、感染が広がる前に抜かなくてはなりません。


むし歯治療の症例

症例 1

前歯の歯と歯の間にむし歯ができています。むし歯の部分を削った後CRと呼ばれる白い樹脂を詰め、形態を整えました。

症例 2

奥歯のむし歯についても、症例1と同様CRで対応できることもあります。
CR充填は保険適応です。

症例 3

この症例の場合は、むし歯治療後にインレーという保険適応の金属の被せ物をしました。

症例 4

症例3と同様に、保険適応の被せ物で治療しました。この被せ物はアンレーと呼ばれています。

詰め物、被せ物は過剰な咬合力や新たなむし歯の発生などの原因で外れることがあります。

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